【情報戦】参政党の国会質疑とネット戦略が示した他党との差

はじめに

こんにちは、Burdonです。

今回は臨時国会での神谷宗幣代表の質疑と、それを最大限に活かした参政党のネット戦略について語ります。私は政策の是非以前に、情報発信の戦い方としての凄さに注目しています。他党、特に自民党との差は歴然です。

神谷宗幣代表が行った国会質疑は「グローバリズムとトランプ関税」という重めのテーマでしたが、注目すべきはその内容だけでなく発信の仕方です。

質疑は参政党公式YouTubeチャンネルでライブ配信され、終了直後から再生回数が爆発的に伸びました。平日の昼間にもかかわらず、あっという間に10万回近く視聴され、NHK中継よりもはるかに多くの人に届いたのです。

驚いたのは、ライブ配信終了直後に神谷代表の質疑部分だけを切り抜き、同じURLのまま編集して公開したことです。国会は前の質疑者の都合で開始が前後することが多いのですが、それを見越して即時編集できる体制を整えているのは並の運営ではありません。

再生数が伸びればYouTube側も優先的に処理を行い、広告も即座に挿入される仕組みを熟知している。こうしたノウハウを実行に移す力が、他党にはほとんど見られません。

ネット戦略では国民民主党も一定の健闘を見せていますが、参政党はそれを凌ぐ動き。対して自民党はSNS発信強化を口にするだけで、実践は遅れています。

自民党支持者の一部は他党攻撃に熱心ですが、自らの情報発信の改善には鈍感。参政党の「当たり前のことを当たり前にやる」姿勢を爪の垢として煎じて飲むべきです。

質疑では、トランプ大統領の関税政策に関する質問が目を引きました。米国の非常事態権限（IEPA）に基づくもので、詳細な書面を作らない理由も説明され、日本にとっての交渉上のリスクも浮き彫りにしました。

また、参政党が「日本人ファースト＝排外主義」ではないと繰り返し説明しているにもかかわらず、メディアが印象操作を試みる現状への苦言も呈しました。

古いメディアがどれだけ都合の良い切り取りやラベル貼りをしても、本人の映像や発言がネットで直接届く時代になっています。参政党はそれを最大限に利用し、批判や歪曲に即座に対応しています。

一方で、自民党や一部既存政党は批判を「外部のせい」にしてSNS運用の改善を怠っており、この差が年々広がっていると感じます。

ネット戦略の核心は派手な演出ではなく、誰でもできることを確実にやることです。ライブを切り抜く、タイトルやサムネを最適化する、すぐに視聴者が欲しい部分を提供する――これらは技術よりも姿勢の問題です。

参政党はそれを愚直に実行しているだけですが、それが他党との差を生み、結果として支持拡大につながっているのです。

今回の参政党の動きは、ネット時代の政治活動における一つの完成形を示したように思います。中身の是非とは別に、発信と運営の徹底ぶりは素直に評価すべきでしょう。

自民党をはじめとする既存政党がこの差を埋められるのか、あるいはさらに広がるのか。いずれにせよ、政治における情報戦は新しい局面に入ったと感じます。

最後までお読みいただきありがとうございました。